
天(てん)が我が家にやってきて、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
体はまだ小さく、他の猫たちに比べても一回り以上は違います。でも、そんな体格差なんてまるで気にしていない様子で、堂々とした振る舞いはすっかり我が家の猫社会に溶け込んでいます。
特に印象的なのは、自分より大きな猫にも臆することなく立ち向かうその姿。体全体を丸めて威嚇する様子は、思わずこちらが「おぉ」と声を漏らしてしまうほどの迫力です。
そんな中、最近我が家では上の2匹の去勢手術をすることになりました。手術の前日、ケージに入れて絶食させていたのですが、親猫のほうは何かを察したのか、どこかナイーブな表情に…。
「自分は捨てられるんじゃないか」と不安になったのかもしれません。

その時、天がそのケージに近づき、ちょんちょんと叩いたり、じっと中をのぞき込んだりする仕草を見せました。その様子はまるで、
「オッサン、玉がなくなるくらいでそんなにしょげるなよ。帰ってきたら、そのなくなった玉の話で笑ってやるから、元気出せって」
――そんな風に言っているようで、思わず笑ってしまいました。
ああ、このおおらかさ。この少しズレた励まし方。
「天」という名前は、この猫にぴったりだったな…と、つくづく思った出来事でした。
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