🥋 その背中に“鬼”が浮かぶ前――初期の勇次郎にあった人間味について

味覚とエッセイ

👋 導入文(リード文):

「ストローでパーマをかけて、勇次郎ヘアを再現してみたんです」

と言うと、たいてい苦笑されます。
ですが、鏡に映ったその姿は、私にとってどこか懐かしく感じられたのです。

あのカールの形状、膨らみ、絶妙な野暮ったさ。
それは、“今の超人勇次郎”ではなく、**“初期の勇次郎”**を思い出させるものでした。


🧠 第1章:今と違った、昔の勇次郎

初登場時の範馬勇次郎は、現在のような“地上最強の怪物”ではありませんでした。
どこか孤高の男のような雰囲気で、まだ“父親らしさ”すら残していたのです。

髪型も、今のように重力を逆らうマグマウェーブではなく、
自然な天パ寄りの黒髪。
無造作ながら、荒れた風を感じるスタイルが印象的でした。

表情にも余白がありました。
鬼のような眼光ではなく、どこか思慮深く、時に微笑みすら浮かべていた。
それは、敵を破壊する存在ではなく、息子に何かを託す男の顔でした。


🎭 第2章:進化した顔芸と、その裏にあるもの

時を経て、勇次郎は変化していきます。

・笑うと背景が爆発し
・怒ると筋肉がうねり
・静かに立っているだけで地形が変わる

それはもはや、**顔芸の粋を超えた「筋肉による芸術」**です。

しかしその強さの裏に、かつての“父親の顔”が失われていったのも事実。
表情の緩みや、背中の柔らかさは、今ではもう影も形もありません。


👓 第3章:ストローパーマがくれた“再会”

そんな中、私のストローパーマは、奇しくもあの頃の勇次郎を思い出させてくれました。

もちろん、現在の超人勇次郎ではありません。
「B&Bの洋八」「クリスタル・キングの高音パート」など、
むしろ世代的パロディ感が強く、笑ってしまう出来映え。

でもその笑いの中に、“懐かしさ”があったのです。

「強くなる前の勇次郎」
「まだ父親だった勇次郎」

髪型ひとつで、そこに帰れた気がしました。


🔚 結び:それでも私は、勇次郎を愛し続ける

キャラクターが長期連載で進化することは、避けられない宿命です。
読者の期待に応え、インパクトを保ち続けるには、“過剰さ”も必要です。

でも、だからこそ私は、昔の勇次郎を忘れたくない

髪型に宿っていた人間味、
息子に向けた言葉の優しさ、
背中に鬼が浮かぶ前の、あの静けさ。

それを思い出すたび、私はこう思うのです。

「あの頃の勇次郎にも、帰ってきてほしい」と。


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